妙心寺展の墨蹟は良いね


リコーGX200のテスト撮影を兼ねて外出(清水の舞台から飛び降りてしまった、カードの請求が恐い)。七条通りを走ってパチパチやりながら、京都国立博物館で24日から始まった特別展覧会「妙心寺」(前期4月19日まで)を拝見する。弊宅のお墓が妙心寺塔頭(東海派)の一つなので、禅宗史に関心を持っている訳。最初の解説に「師から弟子へと伝えられる法の系譜を重視する禅宗」とあって、考えた。今日は墨蹟に心がしみる、例えば関山慧玄墨蹟の「人」、もちろん国宝の宗峰妙超墨蹟「関山」。墨蹟は時代を封印したタイムカプセル、知性のたまもの、性格が現れるから面白い。その他には伝狩野元信筆の細川高国像に興味を持った。本展は後期に重要作が展示されるので、スタートは静かな会場。それでも、おっさんに引率された団体が二つほど、名古屋弁が聞こえた。---ブログを書きながらカタログを観る、軸のしつらえから離された墨蹟はつまらない。後期も拝見しなくてはならないな。会場を出ると西門側の桜が八分ほど咲いているのに気付いた(寒い日が続いているから、花が開いているのはこの木のみ)。

 来月11日に東京のときの忘れもので予定されているマン・レイ展・ギャラリートークで配るリーフレットの材料を買いに画箋堂へ。次いでジュンク堂BAL店、メディア・ショップ、京阪書房を回ってから中井書房、水明洞と続ける。臼井喜之介の詩集「ともしびの詩」(昭和16年、ウスヰ書房)を求める。状態の悪い裸本が、連れ出してと訴えかけてくるのに負けてしまった。その後も三月書房、尚学堂書店を回り、カメラ店によってカメラ・ケースを物色。帰宅する時間には暗闇となってしまった。

水明洞の移動型井戸、どんな本が引き揚げられるのだろうか