展覧会のエフェメラ(8)

錬金術師のような写真家・服部冬樹氏と出会ったのは、ツァイト・フォト・サロンだった。その写真家の写真展が京都で開かれると云うので顔を出したのは下鴨神社西側の住宅街に開設されたギャラリー・ドット。「服部冬樹オリジナル写真展」の会期は1981.6.7-28。案内状には「過去の偉大な写真家達が我々の世代に残していった遺産をもとに、表現の新しい地平線を模索している彼の情熱と仕事は、真に魅力的です。」と書かれている。オーナー・岡田悦子さんとの会話も興味深かった。当時の展示で10月-11月に開かれた「ED VAN DER ELSKEN写真展」が懐かしい。

15×10.5cm gallery ・DOT