予告「シンポジウム 写真の誘惑」



国立国際美術館で開館35周年記念展「コレクションの誘惑」が4月21日(土)〜6月24日(日)の会期で開催される。20日3時からのレセプションに参加したいと思っていたのだが、仕事の段取りが上手くいかない様子となってしまった。チラシによると展示は2部構成で、現代美術と現代写真によって構成される約350点。展示もさることながら「写真の誘惑---視線の行方」と題した二日間にわたる記念シンポジウムが魅力的である。写真をキーワードに記憶、身体、建築、自然、視線に関する問題提起が繰り広げられる5月12日(進行:植松由佳)と13日(進行:竹内万里子)が楽しみ。両日とも長時間のセッションなので、顔合わせだけに終わる事がないだろう予感に満ちている。

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 このところ、部屋の片付けに不可欠な資料整理をかねたスクラップ・ブック作成に没頭している(以前に報告したマルマンNo.579を使用)。1冊でおよそ250枚の写真を貼り付ける事が出来、やっと7冊まで終わった。これで昨年の12月まで追いついた訳。異常といえる量の紙資料を選別し、ここで取り残したものは廃棄と強い決意で望んでいる。でも、紙の資料、本の形にしたものの寿命はどの程度かと悩む。常にアクセスでき最新へと変化していくブログのようなものの有効性を頼もしく思う事も多い。---友人が臨時増刊として再開したブログ「余白の日々/日々の余白」の楽しさは、解放された希望のようなものだろう。建築家・ル・コルビュジェを訪ねた仏蘭西の風景が豊富な写真で、画面に現れると、わたしのやっている頁を捲って現れる景色の個人的な成り立ちに、よりマニアックな道を進まねばと後押しされた気分である。
 昨日、新門前を歩いていたら国立劇場(東京)の「通し狂言・絵本合法衢」と祇園甲部歌舞練場(京都)の「都おどり」のポスターが競演していた。春らしいな。