宮脇愛子展


宮脇愛子展 案内状(表) 10.5 × 14.8 cm.

マン・レイと交流のあった美術家・宮脇愛子さんについては、このプログでもマン・レイへのオマージュマン・レイと宮脇愛子展、として紹介させていただいた。若い時から美術雑誌などで彼女のマン・レイに関するエッセイを読んできた者として、あらためて作家として、人間として、交流の軌跡も含めて拝見できる展覧会が開催されるのを知って嬉しく思っている。平面と立体作品を展示する銀座の画廊ギヤラリーせいほうでの「宮脇愛子50s〜70s」と、交流のあった作家(マン・レイ瀧口修造、阿部展也、齊藤義重、南桂子、など)から託された作品や資料を展示する南青山の画廊ときの忘れものでの「宮脇愛子、私が出逢った作家たち」という二会場同時開催、会期は6月25日(月)から7月7日(土)。25日のオープニングに上京したいけど、6月本決算の経理マンとしては京都からの距離は遠い、なんとかならないかな。
 尚、展覧会を記念してオリジナル作品入りの図録「宮脇愛子、私が出逢った作家たち」が刊行される。限定200部、63頁、DVDもつき、会期中は特別予約価格との事、もちろん、さっそく申し込みました、楽しみです。

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 東京画廊で開催された宮脇愛子展のカタログ(1973年)に詩人の瀧口修造が詩をよせている。カバーがアルミのような光沢の素敵なカタログ(17×17cm)、限定版なのか巻末に番号がふられている(架蔵本は453番)。瀧口の詩は挟み込んだ黒紙を開いた銀紙の上に白インクで書き込まれて美しい。


          宮脇愛子に


掌が星型をしているのは
光をとらえるため
瞳の扉をひらき
夢の廊下を手さぐりに
もうひとつのまばゆい光に遇うため
働きものの星よ

          瀧口修造