竹田雅弘 フォト・カード展


「引用は嫌いだ。自分で語れ。」 案内状 10 × 14.8 cm
京都写真クラブの竹田雅弘さんが、ギャラリー・マロニエで写真展を開催されている。(6月19日〜7月1日) 在廊予定が23、24,30、7月1日との事だったので、本日拝見し、いろいろお話をお聞きした。会場には葉書サイズの写真がぐるりと一列に94点。「写真」と「引用」した言葉がペアで示されている。映像のイメージが言葉の意味内容に喚起され、あるいはその逆で、イメージの兼ね合いを読もうと会場をゆっくり移動した。作家自身も写真から言葉が生まれたり、言葉から写真が発見されたりで、興味深いと言い、120点を目標に仕事を続けるとのお話。メッセージは著名者も無名者も分け隔てなく、氏の記憶からわき出るようだ。
 「フォト・カード展」とされたのは、「写真葉書」と説明してしまうと自由度が無くなるのではと考えられたとの事。そして、会場には幾つかの仕掛けがしてあり、気に入った言葉を取り出して会場に貼り出せる。わたしは大小様々なブラシ、タワシ、ホースが掛けられたトタン壁を撮った一枚、トーマス・エジソンの「さらに良い方法がある---それを見つけよ。」に「見付けたい---、見付かった」と書き加えて貼った。



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竹田さん愛用のライカIF 1952年製