瀧口修造の箱船


書斎の瀧口修造 撮影:高梨豊 (現代詩手帖1974年10月臨時増刊 特集:瀧口修造)
友人の土渕信彦が、瀧口修造と自身の出会いについて打ち明ける興味深いエッセイの連載を「ギャラリーときの忘れもの」のホームページを舞台に5日から始めた。毎月5日更新、15回予定の長期連載で、題して「瀧口修造の箱船」。初回を読んだところ、氏の透明な情熱の糸口がフツフツと現れ、やがて熱心な瀧口ファンになっていかれたのも、必然であったように思った。氏がこれまでに発表した瀧口の論考と異なる、いや、そこに含まれていた訳だけど、回想文の時間の流れが興味深い。西脇順三郎から瀧口への橋渡しともなった雑誌『無限』掲載の「青い羽根のあるコラージュ文」肉筆原稿が画像で紹介されているのも心強い(熱心なコレクターだからね)---これから続く氏の回想の全てに裏付けがあるといった証明になるだろう。詳しくは、クリックをされたし。