甲斐扶佐義写真展



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ギャラリーマロニエ甲斐扶佐義写真展が開かれている(24日まで)、題して「赤ゲット外遊記」。今回は2010-11年にフランスへお上りさんをした折の写真を会場一杯に並べた嗜好で、氏独自の温かい眼差しに溢れた写真で好感が持てた。もちろん氏の旅行は日仏文化交流の意味合いもあり、個展や二人展、八文字屋繋がりの豊富な人脈からもたらされた人々の笑顔が、白黒写真にプリントされて、額装だけじゃなく、床にも並べられ、それぞれのコメントが的確で面白かった。知らない顔が知った顔に変わるから、コメントは大事だね。
 会場には、氏のカードが立てかけられたマン・レイのお墓の写真もあり、見るとプレートに売約済の赤いシールが貼ってある。--- 「なるほど、京都にはもうひとりマン・レイ狂いがいる」からと合点した。お墓といえば評論家スーザン・ソンタグのものも同じモンパルナス墓地にあり、こちらの方は2011年9月の撮影だった。
 今宵は6時から会場でパーティー。パリに行きたいね、シャンパンなど頂き良い気分となって、これを書いている。子供を捉えた写真を入れた手作りの額もステキでした。

額装左: 「マン・レイの墓(モンバルナス墓地)にカードを捧ぐ 2010年5月」

木製額: 「日本でもバンドデシネ作家として著名なエマニュエル・ギベールの案内で氏の秘密の散歩道をゆく 2010年 マン・レイのアトリエ跡の庭で」