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新婚旅行でパリに行きマン・レイの未亡人ジュリエットと会った時、彼女の手助けをしていた青年ヤーン・スヴェヌングソンと出会った。お礼に手製のマン・レイ・ティーシャツを送ったりしたが、16年の後、スウェーデンの美術館でマン・レイの作品を使った彼によるインスタレーションの展覧会『わたしのマン・レイ』にネットサーフィンで気付き、カタログを取り寄せた事で、メールによる交流が始まった。そして、さらに16年が経った昨夜、来日中の彼が京都まで訪ねてくれて、実に32年ぶりの再会が実現、人生の喜びをこれほど感じた夜はなかった。「お土産です」と言って渡してくれた包みを開けると、彼が1979-82年の間に撮影したマン・レイのアトリエなどのオリジナル写真が出て来て、大感激、そこには木製のマン・レイのお墓の写真も含まれていて、涙が出てしまった。
ヤーンとの出会いについては、拙著『マン・レイになってしまった人』と『マン・レイの謎、その時間と場所』に書いたし、今月のときの忘れもののブログ『マン・レイへの写真日記』でもアップしているので改めて報告しないが、多くの読者の方には、わたしの嬉しさが伝わるかと思う。
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マン・レイのアトリエでの写真を見るヤーン
EXHIBITION of MY MAN RAYS at Edsvik Konst och Kultur, Sollentuna 1998
カタログの扉に献辞をしてくれたヤーン
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生ビールで再会を祝い、美味しい食事。ヤーンは日本酒にも関心を持っているようで青竹に入った鬼ごろしを三人で楽しんだ。その後、高台寺の方までブラブラ散歩しBarで白ワイン。現代美術の作家となったヤーンとマン・レイに関するいろいろな話題に盛り上がって夜はふけていった。