関西美術院

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平安神宮の東側、岡崎道から路地を入ったところに安井曾太郎梅原龍三郎、須田国太郎などが学んだことで知られる「関西美術院」がある。ここから徒歩1分に位置する古書Herringの常連によると、デッサン、油彩の勉強が現在も続けられ、一般にもデッサンやクロッキーの教室が開放されている(詳しくは同研究所のサイト参照)。建物の設計は武田五一で、現存する洋画研究所として極めて貴重。同研究所サイトの沿革によると、1905年10月22日に「岡崎町広泉上ルに於いて関西美術院の開院式を行う。院長は浅井忠、顧問:中沢岩太、教授:伊藤快彦、都島英喜、鹿子木孟郎(留学中)であった。」とあり、一時期、写真家の中山岩太が院長をつとめていた。津田青楓も学んでいるので、名古屋の下郷羊雄も顔を出したりしたのかと思った(未確認)。尚、登録有形文化財となったのは2016年11月29日。「文化遺産オンライン」によると、1906-07年に建てられ、1962-63年改修。木造平屋建、鉄板葺、建築面積244平方メートル1棟。トラスト組緩勾配片流屋根、北面に大窓を設置し採光を確保(写真は南面にあたる)。

関西美術院(国登録有形文化財)

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