東福寺 at 京都国立博物館


 秋晴れ最高の18日(水)、京博で催されている『東福寺』展を拝見した。臨済宗東福寺については、紅葉の名所通天橋を知るのみで、「東大寺」と「興福寺」から一字ずつとって名付けたことも含め知りませんでした。開祖は宋で修行した円爾、13世紀創建の大寺院(国宝7件、重要文化財98件を有する)なんですね。

 [備忘録]として見入ったものを列挙する。10. 円爾号 無準師範筆 13世紀、77. 虎 一大字 虎関師錬筆 14世紀、79. 本覚国師号 近衛尚通筆 15〜16世紀、104. 白衣観音図 吉山明兆筆 15世紀、207. 地蔵菩薩坐像 13世紀。199. 蓮弁と200. 仏手については、撮影可であった(有難い)。

200. 仏手 東福寺旧本尊 木造 漆箔 14世紀 京都・東福寺蔵 「この仏手は、本尊釈迦の左手である。立てた状態で展示しているが、本来は左膝の上に甲を下にして置かれ、与願印を結んでいた。軽く中指と薬指を曲げた巧みな造形は、この仏師の力量が優れたものであったことをうかがわせる」
  1881年焼失の旧本尊(1325年再興)の巨大さをしのぶ違例、高さ217.5cm(本尊身の丈五丈・約15m、ただしウィキによると五丈とあるは立ち上がった場合で、実際の座高はニ丈五尺ではないかとされる。それにしても巨大です。

 一階に降りた時、蓮弁、釈迦如来坐像(光背化仏)、仏手の3点に撮影可の掲示があった。小生、仏手がマン・レイのオブジェ「マン・レイ(手・光線)」とつながるではないかと感動してしまった。→ https://manrayist.hateblo.jp/entry/2023/06/05/060000

199. 蓮弁 東福寺旧本尊 木造 漆箔 14世紀 京都・即宗院蔵 「横幅ほぼ1メートル」

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