ダニエル画廊 1927年 アレクサンドル三世画廊 1931年

愛しのマン・レイ展 出品: 92, 94, 107,112

 筆者は図録に寄稿した『マン・レイ展のエフェメラ』で、ダニエル画廊での初個展カタログ(1915年)に言及した。画家には不満だったかもしれないが、売れない画家マン・レイの個展を4回(1915年、1916年、1919年、1927年)も開催したチャールズ・ダニエルは、画商として奮闘したと評価したい。尚、上掲の『近作絵画と写真作品展』(1927年)のカタログは、ヤーヌス旧蔵で「ヴェネツィアの大運河沿いのホテルを会場に行われた展示即売会」(14頁)に登場した一品、後に偶然見付けたのだった。
 アレクサンドル3世画廊(1931年)のカタログについても言及した(13頁)、リー・ミラーのソラリゼーション、網目印刷別紙貼込みの美しさは、いずれ紹介したい。

左から開催年1928年、1927年、1931年、1932年の資料4点。

★参考までに、
ダニエル画廊 → 『bonsoir, man ray』展 at ベニスホテル
アレクサンドル三世画廊 → 『マン・レイ写真展』at アレクサンドル三世画廊

 

* 会場撮影は関係者の許可をいただきました。感謝申し上げます。