クレー

● 『ピカソとその時代展』 at 国立国際美術館 左から『朱色のアクセントのある方形の抽象的な色彩調和』油彩、水彩他 1924年、『平面の建築』水彩、鉛筆他 1923年

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バウハウス時代を中心としたクレーの絵画34点」招来。「ベルクグリューンは1936年にドイツを離れるまでクレーの作品を」知らなかったという。解説パネルにはピカソの女性像と関連づけて「芸術作品の創造を宇宙の創造の比喩と見なしたクレーにとって、女性像は生成の神秘に関わる象徴であり、そこにしばしば漂うエロティシズムも、自然の生命の根源という大きな主題の一側面である」と指摘されている。

左から『青の風景』水彩、鉛筆、ペン、インク他 1917年、『緑の風景』油彩、水彩、ペン、インク他 1922年、『小さな城 黄・赤・茶色』油彩、水彩他 1922年

 

左から『中国の磁器』水彩、グアッシュ他 1923年、『港の船 IIc』油彩、水彩他 1925年

左から『植物と窓のある静物』油彩 1927年、『ネクロポリス』油彩 1929年

『マン・レイ帰国』展 at ベルクグリューン画廊


マン・レイ』展案内状 11.5 × 21.8 cm

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 ベルクグリューン画廊のオリジナル版画で飾られたカタログについては、すでに触れたが、上掲のパピヨン(蝶のようにヒラヒラと舞うエフェメラをフランスでは「パピヨン」と呼ぶ)なども洒落ていて憧れた。小窓から覗く「マン・レイ」のタイポグラフィを開くと、グアッシュ、写真、チェスなどを1951年6月1日から16日まで展示したのが分かる。初日の夜5時から9時までがオープニング、「誘われたから、出掛けなくちゃ」夜も明るい良い季節のパリですな。

 ドイツ軍のパリ侵攻によるユダヤ人迫害の恐れから母国に逃れたマン・レイの帰国を祝しての催しだったようである。 

● 追記 3月14日に林哲夫氏がブログ「daily-sumus3」で、展覧会開催の経緯や会場で「チェス・パフォーマンス」に興じるトリスタン・ツァラマン・レイについて、『最高の顧客は私自身』(河出書房新社、2001年)からの引用を交え、紹介されている。→ 

https://sumus2018.exblog.jp/30271020/

雛まつりミニ羊羹 by 鶴屋吉信

本格羊羹の期間限定雛まつりパッケージ。お店のHPには「丹波春日大納言ならではのゆたかな味わいの『小倉』、吟味をかさねた京都府宇治抹茶の香り高い風味『抹茶』、キャラメルの香ばしい風味が絶妙な和洋折衷の一品『キャラメル』の3種類です」とある。

ピカソ-2

● 『ピカソとその時代展』 at 国立国際美術館 左から『ギターと新聞』油彩・砂 1916年、『グラス、花束、ギター、瓶のある静物』油彩 1919年、『青いギターのある静物』油彩 1924年

『アプサントのグラス』着彩されたブロンズと銀メッキのスプーン 1914年

左から 『緑色のマニキュアをつけたドラ・マール』油彩 1936年、『女の肖像』油彩 1940年

左から 『多色の帽子を被った女の頭部』油彩 1939年、『黄色のセーター』油彩 1939年、『タンバリンを持つ女』アクアティント・スクレイバー 1939年

『大きな横たわる裸婦』油彩 1942年

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 解説文にドイツ占領下のパリで描かれた日本初公開となる本作は「女性美と官能性は徹底的に否定されている……孤独や苦痛、絶望といった戦争の時代の感情の象徴であり、時代を超えて共感を呼ぶ」とある。

 

左から 『海岸に横たわる裸婦』油彩 1961年、『本を読む女』油彩 1953年

ピカソ

● 『ピカソとその時代展』 at 国立国際美術館 
左から 『座るアルルカン』水彩 1905年、『ジャウメ・サバルテスの肖像』油彩 1904年 

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ハインツ・ベルクグリューンがピカソと知り合ったのは1950年、詩人トリスタン・ツァラの紹介だったという。

左から 『女の頭部』テンペラ、黒インク 1906-07年、『裸婦(「アヴィニヨンの娘たち」のための習作)』油彩 1907年、『「布を持つ裸婦」のための習作』グアッシュ 1907年

『踊るシレノス』グアッシュ・墨 1933年

『女の頭部(フェルナンド)』ブロンズ 1909年

『雄鶏』木炭・パステル 1938年

『座って足を拭く裸婦』パステル 1921年

ひな祭り 2023

「甘酒どうどす」

ひぃな薯蕷 by 仙太郎 お店のHPには「小豆こしあん入りの薯蕷饅頭にお内裏様を描きました」 販売期間は2/15〜3/3。

「わしゃ 純米吟醸がよいのじゃ ハハ」

花とだんご by 仙太郎 お店のHPには「白(桜花のせ)・抹茶・きな粉の三色だんごです」 販売期間は 〜4中旬頃。

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こちらは、健康散歩

ベルクグリューン画廊 カタログ

● 拙宅架蔵の小冊子など。

『紆余曲折』冊子 表・裏 22 × 11.6 cm 

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 ベルクグリューン画廊(パリ)で1958年4月25日から5月17日にかけて催されたミロ版画展に際し発行された(?)小冊子。限定1000部。木版、カッパ版刷り19点のオリジナルが散りばめられ、極めてナイーブ。詩画集『紆余曲折』は1930年代に書かれたポール・エリュアールの詩とミロの絵画(1947〜1958)が共鳴。本冊子は絵画のみ紹介。

ベルクグリューン画廊 1980年カタログ 表紙はロバート・マザウェルのオリジナル・リトグラフ 21.9 × 11.4 cm  及びプライスリスト

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 アレシンスキー、アペル、ベルメールシャガール、エルンスト、マン・レイ(7点)、ミロ、ピカソなどのオリジナル版画563点、ポスター11点を紹介。マン・レイは版画集からのバラ売りですな。

 

 ベルクグリューン画廊については、ときの忘れものの綿貫不二夫さんが楽しい思い出を披露されている。

2008/3/11 作者不詳〜そのニ → http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/51938397.html

2014/3/2 ピカソ、ミロのオリジナル版画入り・ベルグランのカタログ → log.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53099279.html

セザンヌ、ピカソ、マティス

● 『ピカソとその時代展』 at 国立国際美術館 
 会場最初のコーナーにベルクグリューンの洒落た縦長カタログが並んでいる。これはオリジナルのリトグラフやポショワールなどを用いた優れもの。プライスリストを付し世界中の顧客に送って注文をとっていたのです。わたしもマン・レイの版画が載った号などに興奮したのを覚えている。
 解説には「多数の作品を売買する仕事の中で、自分が本当に気に入ったものだけを手元に残すことによって、粒よりのコレクションを少しずつつくりあげていったのである」と記されている。

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左から マティスピカソ

ポール・セザンヌセザンヌ夫人の肖像』(1885-86年頃)「正式に結婚した頃に描かれた」

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今展では、会場でのパチリが許されている(国内所蔵品などを除く)ので、嬉しい。それに、中学生以下無料とは、すごい。

阿じろ

妙心寺御用達の阿じろで、縁高弁当をいただきました。お店の創業は1962年、創業者の妹尾吉隆氏は妙心寺の庫裏でひたすら料理修業をされたという、お店のHPには「1.旬の食材を使うこと、2.材料を生かしきること、3.念をいれること」こそ精進料理の眼目とあります。美味しゅうございました。

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『ピカソとその時代』展 at 国立国際美術館・大阪 2月4日(土)〜5月21日(日)

 小生、1970年代にベルクグリューンの店から版画を購入。氏には『最高の顧客は私自身』という著書もあるので注目してきた。従来から極東の地にやってくる「巨匠が並ぶ触れ込み」の展覧会では名前負けの作品ばかりが多いけど(がっかりする)、今展は違います。選りすぐりの97点に日本での所蔵品、合わせて108点のピカイチ・ラインナップ。先日、拝見して感激しました。

 本ブログ『マン・レイと余白で』の3月は、会場風景を含めた楽しい名画巡りをしたいと思います。お楽しみに。

 

『お気に召すまま』

         

 シェイクスピアの喜劇(1599/1623)とマン・レイ作品との関連はわからないけど、小生は「弟」なので、あるのならば「兄から奪った地位と領地のすべてを返上」しなくちゃ。庶民は慎ましく生きております(ハハ)

 
 マン・レイの油彩『お気に召すまま』(1948年)は、連作『シェイクスピア方程式』の一枚で、1991年7月〜1992年2月にかけて国内を巡回(東京、高松、つくば、岡山、秋田、伊丹)した『マン・レイと友人たち展』の折に招来、小生も拝見。これ好きなんですよ……、長くシュヴァルツの手許にあったと記憶するが、2016年にパリの画廊からアート・バーゼルに出品されていたのを、最近、知った。それで、グーグルで画廊の所在を確認、このブログで言及したことのあるセーヌ通りとジャック・カロット街の交わるところですな。https://manrayist.hateblo.jp/entry/2021/09/25/060000

グーグル・ストリートビューから引用

シウマイ弁当

石川町 17:36

シウマイ弁当 株式会社 崎陽軒

 ご飯、シウマイ、筍煮、鮪漬焼き、鶏唐揚げ、蒲鉾、玉子焼き、あんずシラップ和え、付合せ、醤油、辛子など。

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京都駅 20:23 特急「スーパーはくと智頭急行HOT7000系

マン・レイ受容史-14 印刷7セットまで

PX-049A

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 零細出版社・刊本での難所は印刷工程。最終的に人間と繋がる部分なので特に気を使う。品質の安定を確保しつつの所要時間は、グレースケール・モードで測ると1丁6枚(12頁)で9分5秒、両面(24頁)でおよそ20分、一冊で12丁(288頁)なので所要合計は4時間。これは、ヘッド加熱を考慮しつつの作業となり、2日で3冊といったペースなのですな。PX-049Aは耐用限界に近づくとヘッドの汚れと給紙機構の不調が発生する。苦肉の策は乾燥時間をとる事とクリップでの給紙対策。早く25冊分を印刷させ、製本作業に進みたいのです━━ すでに、奥付頁に刊行日を入れましたので社主は焦っております。

PX105

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 こちらの方が、グレースケール・モードでのC ・Y・ Mインクの減り方、すくないように思うのですが。インク代の悲鳴は毎度のことですねん…… 品切れが怖い。

● 備忘録

2/28 22:03 PX-049Aの11セット印刷段階、インクノズル不調(飛沫発生)、印刷シートが残らないよう都度取除く、次シート取り込み時の振動で飛沫発生(?)

3/2 11:49 クリップ留め(給紙対策)とシート取除き(飛沫発生)に加え、6セット片面印刷後、電源OFFでの加熱対応、およそ1時間休息後再開でヘッドの汚れ軽減。 インク消費は3冊(12×6×2×3)432頁出力でリコーダー・ブラック増量1個。

3/4 17:11 インクの飛沫発生の改善は遠く、たまに出るのがつらい。この先は途中での用紙追加をしないこととする。

3/6 11:05  紙面汚れ原因に、両面印刷も考えられ 時間を稼ぐために、片面12セット印刷後、寝かせての再印刷とする。