痙攣と踊り子と

 昼からシャンパン、今日はフランク・パスカルを飲む、可愛い天使が自然の恵みをもたらしてくれる風情、キュベ・プレステージ2000、これは旨い。3時間程うだうだ食べ飲んだ後、京都へ戻る。新幹線や地下鉄、街を歩きながら鈴木雅雄さんの仕事に影響を受け、不安感に悩まされる。自分が何者であるのか、何者であろうとしているのか知りたいのだ。ジュンク堂によって買いそびれていた、「文化解体の想像力」とジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロンの「シュルレアリスム」を購入。どちらも鈴木さんが関わった仕事。新刊時に重い気分がしていて、パスしていたのだが、先の本を読み始めたら、見過ごせないぞと反省。人生再構築のタイミングなんだな。
 名古屋での酒がきつく残っている為か、書棚を眼で追っていると何度も立ちくらみ。四条河原町の築地によってウインナー珈琲を飲み、体調を整える。その後、PHOTO PARTY 2007に参加。いつものメンバーとワイワイ・ガヤガヤと楽しむ。でも、鈴木さんの本の事が気になって、楽しめない。マロニエの会場では、ベリーダンスの踊り子が艶めかしく腰をくねらせる。不思議な中国人、美形のチャイナドレスの娘たちの中で、どこか、さめた眼差しになってしまった。シュルレアレリスムとは何だろうか、永遠に問い続ける人生の謎とは、「痙攣」はどのように立ち現れているのだろう。