古書 善行堂 開店


バタバタとして出掛けるのが遅れてしまったが、12時18分発の市バス203号系統で銀閣寺道へ出掛ける。今日は12時開店の古書店、善行堂のプレ・オープニング。高名なソリエ氏の蔵書が気になってしかたがなかった。きっと、戦前京都の詩人達に関する一冊が登場するのではと、期待が膨らんだのだ。ブルー地のテントに善・行・堂。すっきりしたサインで、ちょっとお洒落。店内には先客が何人も。奥の棚かから順番に拝見する。良い本が一杯でまいりました。ソムリエ氏の古本人生がつまった書棚だな。残念ながら戦前京都の詩人に関するものを見つける事は出来なかったが、巴里モノを二冊確保出たので感謝。重複するが今日のオープン記念として店主の著作「古本泣き笑い日記」(青弓社 2002年)を求める。サインをお願いすると名前の前に「2009.7.5 善行堂開店の日に」と書き加えて下さった。有り難い。素敵な奥様とご家族に支えられ、どんな古書店と発展していくのだろうか。バックヤードには1万冊以上のストックがあるとお聞きした。最近のほとんどの古書店の棚は、ネット対応を意識してスカスカの状態、善行堂の棚を見ながら、幸せな気分に浸らせてもらった。有難う。


ガケ書房を覗いた後、北白川別当町のバス停から三条河原町に戻り、田毎でざるそば。そして、寺町を上がり夷川手前右側路地にある洛遊クラブを訪ねる。今日は4時から京都写真クラブの総会。ゆるやかな町屋でビールを飲む算段だが、金井さんから美術雑誌「みづゑ」のシュルレアリスム特集号を拝見する。氏が子供の頃、父君の書棚から取り出して愛読したと云う一冊。いや、素晴らしい一冊でまいりました。昨年の活動報告と次年度の活動計画が京都風の緩やかさの中で進行する。酒を美味しく楽しむ機会の発展だから、会員、それそれの話が愉しい。秘密結社設立の謀議を幾人かとおこない、大笑い。写真を続けること、人生を諦めないこと。善行堂の門出の日に思う事、大である。