東華菜館屋上ビアガーデン


名古屋時代の古い友人(例の女性専科カメラマン)が上洛---新作を見せてくれると云う。約束の時間前に下鴨神社の納涼古本まつりに顔を出し小一時間ブラブラ。昨日の大雨でどの棚も湿った様子。清泉堂倉地書店にあった木村伊兵衛の外遊写真集など欲しいセットだったが、あきらめる---まあ、写真をパチリでしかたがないか。結局、吉岡書店で戦前名古屋の絵葉書8枚組を求めたのみで、銀閣寺の善行堂へ移動。4時に友人と待ち合わせをしていた。店では最近入荷した文童社の幾冊かを拝見。「戦前京都の詩人たち」に関する論考が一区切りついているので購入ペースがダウンして申し訳ない---お許しください。でも、小林儀三郎の「椎の花」(1961年)を見せて頂けたのは有り難かった。やはり、「古本ソムリエ」のラインナップはすごい、そんな訳で廉価でお譲りいただく。その後、友人と農学部前の進々堂へ、珈琲を楽しみながら友人の仕事をファイル三冊拝見。出会いの重なりにともなって表情を変える知的な女性、カメラを向ける者の私的思いと、被写体側の対応力、アリバイでもあるような写真の効力に改めて力づけられる部分。でも、伸ばされた写真シートで微笑む表情に救いがあるな、人は笑顔を絶やしてはいけない、笑顔を引き出さねばならない、そんなふうに思った。そして、年末12月に予定される京都写真展への試作。「カラー森山」のシリーズは京都写真クラブに新しい風となるだろうな、でも、作者は模索している様子。展示までどう深化するのか楽しみだ。

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夕暮れに東華菜館屋上のビアガーデンに上がってグビグビ。楽しい一時だった。京都の風が気持ち良く吹いている。

生ビールで乾杯した後、食したのは若鶏の蒸し物、スブタ、マーボードウフ、水ギョーザ、餡入り揚げ餅、アンニンドウフ。