銀紙書房通信 コデックス装

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読むには、ページがスムーズに開かねばならない。従前の銀紙書房本は手に持って日本語で読むのを前提としていた。--- 縦書きは「のど」があまり影響しない。今回は横書き、必要であれば辞書を引きながら読む、このためにコデックス装を試みた(『マン・レイ受容史』用のテストです)。

 気楽な「ひとり本」を制作したのは、表紙の意匠を自由にやりたいため。その一つが下に示すシュワルツの研究書(右)。先年、ウイーンで観た油彩『幸運』(1938、ホイットニー美術館蔵)の方が再制作かと思う弱さで、画商のシュワルツは個人蔵だった油彩『幸運II』(1941)を表紙に使ったと思ってきた。この表紙の油彩の別作品をデンマークで見つけたものだから、わたしとしては、使いたかった。「ひとり本」だから、こっそり楽しめる。ありがたいことなのです。

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